銘柄選び実践 ネットキャッシュ比率 スクリーニング方法

清原達郎氏の著書「わが投資術」が話題になって久しいですが、私も遅ればせながら購読しました。現実感の湧かない高額の損益が文中に頻出し、難解な考え方にはついていけない部分も多くありましたが、PERとネットキャッシュ比率という指標を重視し、長者番付を登り詰める程のパフォーマンスを発揮されたことが書かれていました。(最も記憶に残ったのは、氏が国語の授業が嫌いだった下りに笑ったことですが。こんなだから損ばかりしているのでしょうね・・・)

四季報を隅々まで読み込むほどの気力はありませんし、縁遠い話かと思っていましたが、高名なYouTubeチャンネルにて、バフェット・コードというサイトのスクリーニング機能を使えば、疑似的にネットキャッシュ比率を算出するための銘柄リストまで出力できることが紹介されていました。
これなら私にもできます!

早速実践してみました。会員登録を済ませ、まずは以下の条件でスクリーニング。
・PER(会予) ≦ 10
・PBR ≦ 1
・時価総額 ≦ 10000万円
・負債 ≦ 流動資産

139銘柄が該当するようですが、サイトに表示できるのは100件までのようです。
検索条件を微調整した結果、以下の条件で98銘柄まで絞られ、CSVファイルをダウンロードできるようになりました。
・PER(会予) ≦ 8.8
・PBR ≦ 1
・時価総額 ≦ 10000万円
・負債 ≦ 流動資産

落としてきたリストに、ネットキャッシュおよびネットキャッシュ比率を追記します。
・ネットキャッシュ = 流動資産 - 負債
・ネットキャッシュ比率 = ネットキャッシュ / 時価総額

※清原氏の定義では、投資有価証券の評価額の7割をネットキャッシュに含めるそうなのですが、さすがにこの情報まではリストに含まれていませんでしたので、簡易的に上記の計算結果で代用します。この方がスクリーニング条件としては厳しくなりますので、より条件の良い銘柄を選ぶことになります。

この記事のトップにある画像が、実際に作成した表です。ネットキャッシュ比率が1以上の銘柄は、企業が保有する、すぐに動かせるお金以下の価値しかないと市場から評価されていることになりますから、割安と判断する材料になります。そんな銘柄が表中に23社もありました。もちろん、この表の数値に反映されない経営上の問題を抱えている場合もあるでしょうから、ネットキャッシュ比率が高ければ高いほど、今後の株価は伸びるだろうと考えるのは早計です。あくまで判断材料の1つ、ということになります。

これを基に、売上や利益の推移などを加味し、投資対象を探していこうと思います。実践あるのみです。

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