終値
・日経平均 39,160.50 前日比+69.33(+0.18%)
・TOPIX 2,734.56 前日比+7.34(+0.27%)
・グロース250 642.81 前日比+8.78(+1.38%)
市況
東証プライム市場の売買代金は3兆8560億円。銘柄数は、値上がり1,077、値下がり501。
業種別では、サービス業(+1.33%)が値上率トップ、鉱業(-0.80%)が値下率トップ。
日経平均は寄り付き後に急落し39,000を割り込み、その後39,300まで急騰。
個別銘柄
・4755 楽天グループ 921.0 前日比+58.1(+6.73%)
12/6(金)の取引終了後、第28期株主優待制度に関するお知らせを発表。
12月末時点で100株以上を保有する株主を対象に、
楽天モバイル回線の音声+データ(30GB/月)プランを1年間無料提供する。
オンライン上で手続きを完結させるためにはマイナンバーカードが必要。
・7272 ヤマハ発動機 1,328.5 前日比+16.0(+1.22%)
JPモルガン証券が投資判断を「ニュートラル」から「オーバーウェイト」に格上げ。
目標株価を1,300から1,700へ引き上げ。
懸念が増大する大型自動車株からの逃避先として有望と評価している。
・2587 サントリBF 5,038 前日比-87(-1.70%)
SMBC日興証券が投資判断を「1」から「2」へ格下げ。
目標株価を6,300から5,600へ引き下げ。
経営陣と株式市場との対話に改善が見られないことも失望要因としている。
所感
4755 楽天 は株主優待発表で+6.73%もの株価上昇となりましたが、利回りが気になったため簡単に計算してみました。
複雑怪奇な割引の仕組みは理解を諦め、「Rakuten最強プラン」の基本料金で考えます。データ利用量が20GBを超過した場合の月額が3千円ですので、年間で最大3.6万円の価値がある優待と言えそうです。一方、本日の株価が921で引けていますので、100株購入する場合の必要額は9.2万円。単純にこれらを比較すると、利回り39%という破格の株主優待となります。
ですが、デメリットの方も考慮する必要があります。Rakuten最強プランを利用する場合、データ利用量に制限はありませんが、優待の方は30GB/月と明記されています。また、データ利用量が3GBを超えない場合、Rakuten最強プランの月額は1千円となるため、そもそもデータ利用量が少ない方にとっては、この優待の価値は年間で1.2万円まで低下します。何より、優待の注意事項に「特典内容は一部変更になる場合もございます。予めご了承ください。」という但し書きがあるため、楽天の一存で突然御破算にされるリスクが伴います。
以上を踏まえると、私の結論は、物は試しで買ってみるのは面白いかもしれないが、固執する必要はないのでは?となりました。権利落ち日の急落でどれだけ値が下がるか分かりませんし、毎月制限の上限までデータ利用量を使い切ることが義務化するのも本末転倒です。見送ってもバチは当たらないのではないでしょうか。