【トランプ砲】2024年11月26日(火)の株価推移(5分足チャート)と市況

終値
・日経平均 38,442.00 前日比-338.14(-0.87%)
・TOPIX 2,689.55 前日比-26.05(-0.96%)
・グロース250 635.47 前日比-2.71(-0.42%)

市況
 東証プライム市場の売買代金は4兆3369億円。銘柄数は、値上がり702、値下がり896。
 業種別では、繊維製品(+1.40%)が値上率トップ、石油・石炭製品(-2.56%)が値下率トップ。
 米国で社会問題化している合成麻薬「フェンタニル」などの流入への対抗措置として、
 トランプ次期米大統領は中国製品に10%の追加関税を発動すると表明。
 また、移民や違法薬物の流入を理由に、メキシコとカナダのすべての製品に25%の関税を課す。

個別銘柄
・6857 アドバンテスト 8,834 前日比-398(-4.31%)
 9月下旬以降となる、25日移動平均線下抜け。
 スマートフォンやパソコン向けの半導体需要の回復が遅れているほか、
 最先端半導体については対中規制が一段と強まることが想定される。

・7003 三井E&S 1,659 前日比+163(+10.90%)
 米国の港湾荷役会社である International Transportation Service より、
 カリフォルニア州ロングビーチ港向けに、ニアゼロエミッション型タイヤ式門型クレーン
 8基を受注したと発表。2月に米国政府が港湾のサイバーセキュリティ強化策として、
 中国製のクレーンに対するサイバーリスク管理対策にかかる指令文書を発表して以降初受注。

・5334 日本特殊陶業 4,732 前日比-48(-1.00%)
 前日の取引終了後、東芝マテリアルの全株式を取得し、完全子会社化すると発表。
 東芝マテリアルの材料設計技術、プロセス技術及び製品応用技術などと、
 同社のセラミック技術、グローバルネットワークの活用を通じた顧客基盤の拡充、
 サポート体制強化など、様々な面においてシナジーを実現できるとしている。


所感
コンファレンス・ボードが26日に発表した11月の米消費者信頼感指数は111.7に上昇し、市場予想の111.3を上回ったというニュースが出ています。記事中では、「米大統領選でのドナルド・トランプ氏勝利を受けて、景気や労働市場への楽観が広がった。」とありますが、対中規制等、氏の挙動が11/25(月)の NVIDIA 株価にそこそこ大きな打撃を与えたようにも見えます。消費者と株式市場の感覚は同じではないということでしょうか。

年末は株価が上がるものだという思い込みは、特に今年に関しては捨てた方がよいかもしれません。年始に 33,193.05 であった日経平均は、一時的に付けた最高値 42,426.77 よりは下がったとは言え、現状でも 38,442.00 です。過去の年足を考えれば、上がり過ぎの水準とも言えそうです。今がこれから始まる長い調整期間の初動時期でないことを祈るばかりです。

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