【あるくメカトロウィーゴ】ネットキャッシュ比率1以上 銘柄選び実践 3131 シンデン・ハイテックス

ネットキャッシュ比率が高い銘柄の中から、次の投資候補を探します。

※こちらの銘柄は過去の記事でも取り上げています。

3131 シンデン・ハイテックス を再び取り上げます。2025年9月28日(日)時点のネットキャッシュ比率(投資有価証券は考慮しない)は1.10です。

液晶モジュール、半導体、電子機器、バッテリーの専門商社です。

半導体
ディスプレイ
バッテリー&電力機器

各種業績データは IR BANK から引用させて頂きました。

成長性の観点からは、売上高にはもう一声欲しいというのが正直な感想です。

今後の見通しに関しては、26年3月期の第1四半期において、「従来型メモリ商材の供給制約や日米関税交渉の合意に起因する影響等、当社グループを取り巻く環境に不確実性が残っておりますが、足元のビジネスの状況は、2025年5月12日に公表した2026年3月期の通期業績予想の想定を上回る推移となっております。したがいまして、当初の業績予想に変更はありません。」とされています。「したがいまして」の部分が今一つですが、足元の状況は悪くないようです。


利益状況を確認します。

EPSの推移だけを見て、来期が増益か減益かを予想することは至難の業ではないでしょうか。

一際EPSが高い23年3月期の売上高は419.2億円で営業利益率は5.35%、EPSが低下した20年3月期の売上高は442.8億円で営業利益率は1.12%。利益率の重要性がよく分かります。

26年3月期の第1四半期決算においても、「汎用品のボリュームビジネスを中心に為替相場の円高進行による原価率の上昇によって売上総利益が減少した」とあります。4月~6月よりは7月~9月の方がやや円安気味であったように思いますが、中間決算はどうでしょうか。


財務状況を確認します。

特に現金等を積み増していく意図は無いようで、増えては減ってを続けています。

自己資本比率が増加傾向にあり、25年3月期は44.5%に達しています。16年3月期には379.93%あった有利子負債比率は、25年3月期には80.6%まで低下しました。

営業CFは履歴が確認できる13年3月期以降、黒字が8期、赤字が5期とまちまちです。


株価の推移を確認します。

上場来高値は2017年11月の4,885、安値は2020年4月の731となっています。

日足チャートでは8/22(金)から8/25(月)の間に窓が開いていますが、特にそのタイミングでニュース等は出ていないようです。


9/28(日)時点の予想年間配当利回りは3.88%。決して低くはないと思われますが、4%超えの銘柄が500近く有る現状、敢えて選ぶには何か別のメリットが要りそうです。10年3月期以降、増配が10期、維持が2期、減配が3期。特に連続記録などには拘らず、利益に応じた配当が出されている模様。

余談です。過去の記事でも触れた「あるくメカトロウィーゴ」が販売されている事に気付きました。お値段は\109,780。教育機関向けモデルは価格・仕様が異なるようですが、プログラミング学習機材としては結構攻めた額です。中身に自信有り、という事でしょうか。

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