【インフレに負ける所得増目標】2025年6月9日(月)の株価推移(5分足チャート)と市況

終値
・日経平均 38,088.57 前日比+346.96(+0.92%)
・TOPIX 2,785.41 前日比+16.08(+0.58%)
・グロース250 748.76 前日比+3.12(+0.42%)

市況
 東証プライム市場の売買代金は3兆4616億円。銘柄数は、値上がり816、値下がり737。
 業種別では、医薬品(+1.84%)が値上率トップ、パルプ・紙(-0.83%)が値下率トップ。
 米労働省が5月の雇用統計を発表。非農業部門雇用者数は139,000人増で、
 前月の147,000人増(当初発表では177,000人増)より減少。

個別銘柄

・7605 フジ・コーポレーション 2,641 前日比+500(+23.35%)
 ストップ高買い気配。
 前週末の取引終了後、宇佐美鉱油から完全子会社化を目的としたTOBを受けたと発表。
 TOB価格は2,830。

・4259 エクサウィザーズ 493 前日比+42(+9.31%)
 5019 出光興産 に海外からの原油輸送の配船最適化システムを提供し運用開始と発表。
 導入に先立って行った実証試験では、本システムにより、
 外航船配船における計画立案の作業時間を最大40%削減でき、寄港数の削減などによって、
 年間で最大数億円規模の運航コスト削減が見込まれるとしている。

・3915 テラスカイ 3,115 前日比+326(+11.69%)
 前週末の米株市場では、量子コンピュータのシステム開発を手掛けるDウェイブクアンタムが、
 アニーリング量子コンピュータが複雑な磁性材料のシミュレーション問題を解く上で、
 世界で最も強力な古典的スーパーコンピューターを上回ったと発表し、+13%超の急騰。
 東京市場においても、量子コンピューター関連銘柄に物色の矛先が向いた。


米国株
・NYダウ (ダウ工業株30種平均) 42,761.76 前日比-1.11(+0.00%)
・NASDAQ (ナスダック総合指数) 19,591.23 前日比+61.28(+0.31%)
・S&P500 (スタンダードアンドプアーズ500種指数) 6,005.88 前日比+5.52(+0.09%)
・SOX指数 (フィラデルフィア半導体株指数) 5,136.66 前日比+98.60(+1.96%)

投資信託
・eMAXIS Slim 全世界株式 (オール・カントリー) 基準価額26,816 前日比+375(+1.42%)
・eMAXIS Slim 米国株式 (S&P500) 基準価額31,618 前日比+571(+1.84%)


所感
石破首相は名目GDP1000兆円の経済を目指し、2040年に平均所得5割増を公約に掲げるそうです。

1月には「当選したからといって公約をその通りに実行するとはならない」と発言して物議を醸した方の宣言ですから、夏の参院選が通過すれば御破算になるのでしょうが、どうせなら所得5倍化くらい吹っ掛けた方が話題性が有って良かったのではないでしょうか。

揶揄するのはさて置き、15年で所得を1.5倍にするためには、毎年何%の所得増が必要になるのか、真面目に計算しますと、2.74%となりました。

一方、日本のインフレ率は1958年から2025年までの平均で2.85%であったというデータもあります。これが今後も継続すると仮定すると、残念ながら年率2.74%の所得増ではインフレに負けてしまい、実質賃金は下がり続けるという結果に。今までと何が違うのでしょうか?

物は言い様です。

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