2024上期 パフォーマンス比較 個別株 投資信託

早いもので今年も半分が過ぎました。2024年上期は、新NISA制度が始まって投資に対する関心も高まり、日経平均株価がバブル最高値を34年ぶりに更新するなど、華々しい市況であったように思います。ですが、私自身の資産は大きく減ってしまいました。個人投資家の9割は負けると言われますが、どうやら私も当然ながら残り1割になることはできないようです。

上のグラフは、2024年上期における個別株と投資信託のパフォーマンス比較です。2023年12月末時点を基準値(±0%)として、半年でどれだけの株価変動があったのかを調べてみました。

7011 三菱重工業 の躍進には目を見張るものがあります。半年で株価が倍になっています。防衛産業銘柄としてよく名前を耳にしますが、それがこれだけ注目され重要視されているのは、この御時世では必然なのかもしれません。

9432 日本電信電話(NTT) の株価が低迷していることは、投資家の端くれとして残念に思います。最も新NISAを利用して買われている個別銘柄はこれだそうですが、そのNTTの株価が年始から-11.9%となってしまったことは、「やはり投資は危険」「株は損をするだけ」という意識を新参投資家に植え付けてしまい、市場を冷やしてしまうのではないでしょうか。

6920 レーザーテック は、売買代金トップ常連の半導体銘柄ですが、株価は年始から-2.9%の下落となっています。スコーピオン・キャピタルの件が無ければ、また違った結果になっていたかもしれません。実際、同業種の 8035 東京エレクトロン は年始から38.2%のプラスです。銘柄選びとタイミングを間違えなければ、大きな利益を出せる可能性を持ったセクターであることは間違いないのですが、注目度が高過ぎるせいか、やたら難易度が高い印象があります。私の損失もほとんど半導体銘柄によるものです。

8058 三菱商事 は、4月までの上昇は右肩上がりで順調そのものでした。投資の神様の呼び声高い、ウォーレン・バフェット氏が保有を公表したことでも注目を集めましたが、私もこの時に商社株に関心を持ちました。ここ2ヶ月の株価こそ振るいませんが、このまま下降の一途を辿る可能性はそこまで高くないように思います。

この半年で最も以外だったのは、投資信託のリターンが想定よりかなり高かったことかもしれません。年利数%でシミュレーションされるケースをよく見かける気がするのですが、eMAXIS Slim 米国株式(S&P500) は、右肩上がりの危なげないチャートで+30.9%もの上昇となっています。もちろん一過性に終わる可能性もありますが、過去20年の実績では、全世界株式(オルカン)が年利9.5%、米国株式(S&P500)が年利11.0%もあるそうです。もし年始から余所見をせずにここに注力していたら・・・。今となっては意味のない妄想ですが、どうしても頭をよぎります。今後も損をしない保証などありませんが、やはり良質なインデックスファンドへの投資は、私のような凡人にとっての最適解であることは間違いないようです。

ともあれ、データを触ってみての最終的な感想は、個別株をやるにせよ、投資信託をやるにせよ、市場にいることが重要なのではないか、というものになります。特に深い考えもなく、有名な投資アイテムを15個選んだつもりですが、年始から保有を続けていれば利益が出たものが11個、損失が出たものが4個で、上がプラス110%、下がマイナス15%です。長期で見れば経済は成長し続けるという前提に立てば、これは決して分の悪い賭けではないと思いたいのですが、私の欲目でしょうか。

勤め人としての私の体感に限って言えば、まったくそうは思えないのが悲しいところではあります。

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